武田流抜刀術と居合道
当流派で行われている居合道は、武田流抜刀術の流れをくむもので、
武田騎馬戦の刀法として用いられていたものです。武田流中村派では、居合道においても、
他流に類を見ない試合形式を取り入れています。この武田流抜刀術に研鑚・改良を加え、
今日ある試合の形式になりました。
居合における試合について
当流派の居合道で行われている試合には、組抜刀試合、自由形試合、規定形試合、
そして抜刀斬試合があります。但しその根底には、「試合とは、日頃練磨の心と技を試しあうもので、
勝敗は結果である」を身上とし、あくまでも技術の向上・実践的な太刀捌きの体得を目的としています。
<組抜刀試合>
男女、大会の種別を問わずメインになるのが、この組抜刀試合になります。試合者双方遠間に離れ、
審判の発声とともに、互いに切り付け、切り技を繰り出し、その技の正確さ、速さで勝敗を決します。
試合は全部で7本行われ、1本目:納刀試合 2・3本目:指定先後形試合、4本目:抜刀試合、
5本目:納刀試合、6本目:抜刀試合、7本目:納刀試合の順でおこないます。
7本で勝敗が決しなかった場合には、納刀試合による延長戦(3試合)になります。
<自由形試合>
自由形試合には、規定形と自由形の2種類があります。規定形は、
3人一組で指定された技を織り交ぜて規定の時間内におこない、3人の繰り出す技の正確さ、
高度な太刀捌きやきちんと揃っているかなどが審査の対象となります。また自由形は、2人一組でおこない、
規定の時間内において、自由な動きの中、如何に理にかなった高度な太刀捌きができているか、
実践的でるかが審査されます。この分野では、各道場団体もさることながら、
当流派に所属する高校の居合道部の活躍も目立ちます。
<抜刀斬試合>
出場資格で、3段以上。当流派ならではの、真剣を使用した試合です。
会場の正面に据えられた巻藁を所定の時間内に2刀あるいは3刀のもと斬っていき、その切り口や時間、
柄かげから納刀までのすべての動作が審査の対象となります。試合は全部で、3回戦まで行いますが、
1回戦:2段斬り、2回戦:2段斬り、3回戦:3段斬りという形で行われます。
ただし全員が3回戦まで進めるわけではなく、1回戦、2回戦と進むにつれ、絞り込まれ、
最終的に3回戦までは5名程度がすすめることになります。